みなさまこんにちは。towadatravelの特集ページへようこそ。
本日は、「十和田湖で森と風と、ひとつになる爽快空中アドベンチャー」をお届けします。
ぜひ体験していただきたい、「⼗和⽥湖⾃籠岩・空中散歩(ヴィアフェラータ)ツアー」
十和田湖の知られざるスポット「自籠岩」の魅力をご紹介します。
はじまり
日本有数の観光地として賑わうはるか昔、十和田湖は山岳霊場として多くの人々から厚い信仰を受けていました。
今回体験するのは、昔修験者が籠もったことからその名がついたと⾔われる
「⾃籠岩(じごもりいわ)」へ行く「⼗和⽥湖⾃籠岩・空中散歩(ヴィアフェラータ)ツアー」です。
天気は秋晴れ、葉が徐々に色づき紅葉がすすむ十和田湖休屋。
待ち合わせ場所の乙女の像へ到着しました。
日本全国で森林を活用した自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」を運営している
(有)パシフィックネットワークの妹尾さんに案内していただきます。
不整地の遊歩道を歩くハイキングと岩場に登るクライミングが融合したツアーということで、
登る前に、ヘルメット、登山用ハーネス、ヴィア・フェラータ用のセットを装着していきます。
思っていたよりかなりの重装備に少々及び腰。
岩までのアプローチはチロリアントラバースで空中を滑空し、岩にはヴィアフェラータの⼿法を⽤いて登っていきます。
※チロリアントラバースとは、ジップラインとも呼ばれる滑⾞を使った空中滑空の⼀種です。
※ヴィアフェラータとは、ワイヤーロープやはしご、⾜場など⼈⼯的な設備を設置することで経験の少ない登⼭者でも岩場や崖の上のルートを安全に登頂できる登⼭コースです。
いまに残る行場の跡までの道
早速、設置されているワイヤーロープへカラビナをつないでいきます。
カラビナは二重カラビナとなっています。
2つあるカラビナのうち、必ずどちらかがロックされた状態となり、誤操作によって転落するなどの重大な事故の心配がありません。
始めはカラビナの付け替えに、慣れるまで時間がかかりましたが、
進んでいくうちに徐々にスムーズにできるようになっていきました。
ワイヤーロープに繋がっているので、ちょっと険しい山道も安心して進めます。
今はツアー用に少し整備されて道がありますが、ゴロゴロとした大きな石や、岩が所々にあります。
当時の仏教者や修験者は、険しい“道なき道“を進み自籠岩へ向かったのでしょう。
十和田湖で空中散歩
いよいよ、チロリアントラバースで空中を滑空します。
木々の間に張られたワイヤーロープをプーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降ります。
70メートルほどの距離を一気に滑空、スピード感とスリルが楽しめます。
木々の間を気分爽快に進みます。
滑空できる場所は4ヶ所あり、
高さとスピードに慣れてくると楽しいです。
途中、鳥居の上を滑空しました。
この鳥居は青龍大権現の祠(正福龍神大神を祀る祠ともいう)が建つ岩場につながっているそうです。
この祠には、夫婦の龍神が祀られているといわれています。 モーターボートなどで湖側から行く事ができます。
十和田湖でクライミング
森と、風と、ひとつになる爽快空中アドベンチャーを楽しんだあとは、
今回のメイン、クライミングに挑戦です。
大きな岩を目の前にすると、山岳修行の行場としての岩場といわれる理由が分かります。
クライミングと言っても、木の梯子が岩に立てかけてあるので、難易度はそれほど高くはありません。
ワイヤーロープがとても心強いです。
カラビナの付け替えを行いながら登っていきます。
大きな岩を一つ、また一つと登っていきます。
どんどん登っていきます。
途中、岩を回り込むように進みます。
ここで少し周りを見渡すと、
思ったより高いところにいて驚きました。
狛犬が見えてきました。
もう少しで頂上!
っと思いきや、狛犬の先にそそり立つ大きな壁が、、、
そうです。
南祖坊が入定する前に修行を行ったと伝える巨岩、自籠岩です。
登り切っていなかったことに唖然。
まだ、ここは入口だったようです。
気持ちを切り替えて、頂上をめざして登ります。
景色がどんどん変わっていきます。
カラビナの扱いに慣れて、高さにも慣れて、
気持ちに少し余裕がでてきました。
きちんと、ワイヤーロープに繋がれているので、
片手を離して十和田山の紅葉をバックに記念撮影。
しかし、下を見てしまい少し足がすくみました。
油断禁物ですね。
ようやっと頂上が見えてきました。
気を抜かずに、慎重に登ります。
自然の霊力に満ちた行場からの景色
自籠岩の頂上には石の祠がありました。
あたりを見渡すと、紅葉した山々と綺麗な休屋の景色が広がっていました。
かつて修験者が辿ったであろう道や、眺めたであろう光景を目の当たりにして、
歴史の風景を見たような気がしました。
パワースポットとして有名な十和田湖。
今回はパワーを貰うというより、パワーを獲得しに行くちょっとした修行のようでした。
山岳修行を体感したような達成感と疲労感がありました。
大きく深呼吸し、自然と一つになるような感覚を味わいました。
十和田湖にこんな場所があったのかと、知られざる魅力を発見できたことが嬉しかったです。
私にとって忘れられない体験となりました。
ぜひ、この機会に、
不整地の遊歩道を歩くハイキングと岩場に登るクライミングが融合した、
⼗和⽥湖⾃籠岩・空中散歩(ヴィアフェラータ)ツアーへ参加してみてはいかがでしょうか。
新しい十和田湖の楽しみ方、十和田湖の歴史も体感できます。
towada travel 特集「十和田湖で森と風と、ひとつになる爽快空中アドベンチャー」、ご興味を持っていただけましたでしょうか。
ぜひ、いろんな方に足を運んでいただけたら嬉しいです。
撮影・取材:三戸 瑠衣(さんのへ るい)・姫野 みやこ(ひめの みやこ)
文:三戸 瑠衣(さんのへ るい)
【注意】
自籠岩は、行くこと自体がが困難なところです。
行程からもわかるように、きちんと整備されていない山道なので、装備が無ければ危険も伴う場所です。
必ずガイドやインストラクターの案内が必要です。
今回体験したメニューはこちら
⼗和⽥湖⾃籠岩・空中散歩(ヴィアフェラータ)ツアー
営業期間
2020 年 10 ⽉ 24 ⽇(⼟)から 11 ⽉ 8 ⽇(⽇)まで
内容
・不整地の遊歩道を歩くハイキングと岩場に登るクライミングが融合したツアーです。
・ツアー⾏程は 1 時間 30 分〜2 時間程度となります。
・運動のできる服装と、⾜が完全に覆われた靴でお越しください。
・軍⼿等の⼿袋が必要となります。(現地受付で販売あり)
・⾬天は⾜元が滑りやすくなるため、ツアーの催⾏が⾒合わせとなる場合があります。
時間
毎⽇3回(10:00、12:00、14:00)
催⾏⼈数
1 回あたり最⼤ 7 名まで(1 名から催⾏します)
利⽤条件
⾝⻑ 140cm かつ⼩学 4 年⽣以上、体重 100kg まで。18 歳未満は要保護者同伴
料金
3,000 円/名
予約について
WEB もしくはお電話にてお申し込みください
※予約優先制 https://www.facebook.com/viaferrata.towadako
TEL︓080-7357-5259(10 ⽉ 12 ⽇〜11 ⽉ 8 ⽇のみ繋がります)